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『悪の経典』(2012年)&『悪の経典 序章』 [映画]

ちょっとwowowにて見てみたのですが・・・。
何ともまぁ、救いようのないお話でした。
『序章』は、映画公開時に先駆けてスピンオフドラマとして携帯配信された4話をまとめたものだったみたいです。ものは試しとその『序章』を見てみると、なかなか面白くてそのまま本編へと・・・。

貴志祐介原作で、題材がサイコキラーという予備知識から一応覚悟はしていたのですが、本編へ入ってからの殺戮シーンは、かなりキツイかったです。
その辺で、まだ蓮見という主人公の裏の顔をチラチラと伺いながらも仮面の笑顔を見つつ、いつどこで?とドキドキしながら進行している『序章』は、奥も深くて物語の面白さがありました。
本編は・・・もう・・・。

to be continue

で始まったエンドロール。

続編が作られるのでしょうか(笑)?


ただ、原作はちょっと読んでみたいなぁ~と。
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『私は幸せです』(2009年) [映画]

重い!!

かつて『レナードの朝』(1991年)や『es』(2002年)を観た時に匹敵するくらいの疲労感。
予備知識としては精神病棟が舞台であることと看護師さんとのちょっとした心の繋がり・・・といった程度でした。
例えば精神病棟が舞台でも『カッコーと巣の上で』(1975年)をつい思い浮かべてしまうのですが、方向性は全く別のものでした。

病棟に入院した青年・マンスの入院生活の描写とそれに至った原因である彼の日常の悲惨さと看護師・スギョンのこれまた大変な日常の3つのお話が交互に展開されていくのですが・・・救いようのない過酷さがたたみ掛けて来ます。

痴呆症の母の世話をしながら暮らしている地味な青年だったマンス。彼の兄は賭博にはまりたくさんの借金を残して自殺。全てが、マンスにのしかかって来て・・・ついには、彼の心が蝕まれて行きます。
看護師・スギョンは交際していた医師から捨てられ、休日にはがん末期の父の看護に追われ体力的にも金銭的にも疲労困憊の毎日。お金に追われることから発病したマンスは、紙切れに額面とサインを走り書きしたものを小切手と思いこみ、そんな彼女に渡します。


心を病むまでの日常があまりにも悲惨で不幸だったマンスにとっては、入院してからの日々が紙切れの小切手を書いていたとしても、幸せな時間だったのかもしれません。


病棟の仲間たちと楽しげに騒ぐ様子にはちょっとクスッと笑いたくなりますが、彼らの病のことを思うと軽々しく笑うことが憚られてしまいます。重なり合いながら進行していく3つのお話のどこを取っても、「過酷」さが突出してくるもので、本当にズシッと重さが半端ありません。
それにしても・・・目の光すら操って演じているヒョンビンは迫力の演技でした。
映画のエンディングでの、暗闇の中を進む儚げなバイクのヘッドライトの明かりが、これからのマンスを示唆しているように思えてなりませんでしたぁ~。
いやぁ~~!
疲れましたっ(汗)!
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『藁の盾』 [映画]

面白かったです!
きっと原作の枝葉をバッサリと落としての映画だったのだろうとは思います。寄り道はしないで、九州から東京へひたすら護送されていくストーリーのまんま、ただ「護送」するという一点に絞られているのが、簡単明瞭で、作品の世界にすぐに入り込んで行けます。

10億円の報奨金が付くと・・・こんなにも簡単に人の命を狙えるのだろうか?という疑問やどうしようもない悪人の命も同じ命なのだろうか?という、非常に答えの見つけにくい大きな問題を突き付けながらお話が展開して行きます。

疑心暗鬼

一言でいってしまえば、この言葉に尽きるのではないでしょうか(笑)?

だれもが疑わしい中で、せめてこの人だけは大丈夫ですよね?と、追い続けた主人公のSP銘刈(めかり)警部補(大沢たかお)でしたが、彼が最後まで寡黙な中でもビシッと筋を通してくれていたからこそ、ブレが生じなかったように感じました。
それにしても、報奨金を掛けられた為に命を狙われながら護送されていく犯人・清丸(藤原竜也)の、ワルっぷりも半端なくて、凄かったです。会心するのかぁ?と思わせてドカッとより以上のワルを発揮するのが見事にも思えました。そう、最後の一言までワルでした。

三池監督作品の、パワー全開な作品。それでいて、ラストシーンでの救いを用意してくれていたのが、私的にはホッとした瞬間でした。
このラストシーンには、氷室京介さんのアップテンポな曲がいまいち違和感を覚えてしまったのがちょっと残念でした。もっと、柔らかい曲調で余韻を楽しみたかったですぅ~。
まぁ、どんな風に映画を見終えたいか?という個人の感覚の違いなんでしょうけれどね。

面白い映画でした♪


余談ですが、新幹線ロケを台湾で行ったそうなのですが、微妙な新幹線車内の違いや
途中駅として事件勃発の舞台となった新神戸駅は、何度も利用している駅なので内心「おぉ~~い!新神戸駅とは違うぜ~!」と、軽く突っ込んしまいました(笑)。
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『愛している、愛してない』 [映画]

ふと思い立って見始めた『シークレットガーデン』(BS・NHK)でしたが、見事にはまってしまいました(笑)。
・・・そう、その昔あれだけ世の中を席巻した『冬のソナタ』ですら、チラッと見ただけで即リタイアした私が、、、です(笑)。


結構長くなった人生ですが、初めての劇場で観る韓国映画でした♪
先だって兵役を無事終えたヒョンビン氏(『シークレットガーデン』主役・ジュウォン)ですが、彼が兵役に就く間際に撮影していた作品です。

本編開始前に、除隊後活動を再開したヒョンビン氏の日本公開用のコメントがあるのがちょっとスペシャルでした♪


結婚5年の若い夫婦。突然、妻が何気ない会話の中で
「私、出ていく。」と、言いだします。
普通なら、夫は
「どうして?何故?」となるはずなのですが・・・。
チラッと表情を変えただけで、運転を続ける夫。
「大丈夫?」と反対に問いかける妻に
「大丈夫だよ。」と。

大雨の日、家を出て行くという妻の為に荷造りを黙々と手伝う夫。
外食に気乗りがしない妻の為に、パスタを作る夫。

妻は出て行くと言いながらも、何となく動きは緩慢。
外は道路が通れなくなる程の土砂降り。
ゆっくりとゆっくりと時間が流れて行きます。
一匹の子猫が迷い込んで来ます。
その子猫を初対面の夫婦が訪ねて来ます。
・・・全編を通して登場人物は4人と子猫一匹。

他に好きな人が出来たからと家を出る妻に対しても淡々とした表情のまま。
それにいら立ちさえ覚える妻。
「あなたは、子供の頃から怒りを覚えないで今まで来たの?それとも、怒りを隠すことが上手なの?」


淡々とした表情と動きでありながら、そこに「冷たさ」を全く感じないのが凄いことだなぁ~と思いました。
「怒り」とは別の次元の感情が満ちているように思えて、それが何か?そして、この夫婦の行きつくところが凄く気になって、思いっきりまったりした時間の流れの映画でしたが眠くなることもなく・・・。伏線が何処かに張られているかもしれない?なんてことも気になって結構集中して見続けました。


「大丈夫、きっと何とかなる。」
そんなセリフで・・・プツッと映画は終わりましたぁ~~。

いったいどうなったのでしょう(笑)?


・・・謎ですっ!



「愛してる、愛してない」http://aisiteru-aisitenai.com/



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『レ・ミゼラブル』 [映画]

今までたくさんの本を読んで来ましたが、いつ、どんな時に読んだかを鮮明に覚えているものはそんなにありません。そんな数少ない本の内の一冊が、『レ・ミゼラブル』(ユーゴー著)でした。
そう、中学1年の冬休みに読もうと図書室から借りて帰って・・・あまりの面白さに一気に読了となりました。

それから、ミュージカルの演目としても有名になり・・・見てみたいとは思いながらもなかなか機会に恵まれず今日に至っていました。

そのミュージカルが映画のスクリーンに舞台を変えたもの。


ストーリーは周知のものですよね~。
確かにミュージカルでした(笑)!
全編セリフは・・・歌!
ただ、ダンスがないミュージカル。
舞台演劇では省略されたり表現の限界となるシーンが映画という形でリアルに迫力満点で描かれていました。雨のシーン、戦いで流れる血、下水道の汚さ、圧倒的な水量の川・・・映像の力の凄さを痛感です。

とにかく、登場人物の誰かが歌っています(笑)。舞台はフランスですが、英語(笑)!ずっと、歌っているので意訳も含めて字幕がずっとずっと出ている訳です。
もちろん・・・読んでしまいますよね~。でないと、意味分かりませんし。
そう、3時間近い大作の間ずっと読み続けていることになって、何だか長編小説を一気に読んだような感覚を覚えてしまいました(笑)。

歌い続けられるセリフは、「神」に向き合っての彼らの叫びなんだなぁ~と私は理解しながら観ておりました。
ジャン・バルジャンを変えたのは信仰。人間の弱さや信仰によってどれだけ変わることができるか?ヨーロッパ社会に於いての「神」の存在の大きさを妙に外側からみておりました。


中学生当時とはまた違った感覚で読めるかも?と、これはぜひ再び手にしてみたいものだと思いました。
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『ストロベリーナイト インビジブルレイン』 [映画]

やっと映画館へ出かけられるタイミングに恵まれました♪

先日ドラマスペシャルとして、劇場版の後日談としてのお話を見ていたので・・・誰も殉職なんぞしないでそれぞれが新しい場所で捜査していることから、ちょっと安心して観ることができました(笑)。
そう、テレビスポットで流れていた、雨の路上での姫川主任の絶叫は、菊田刑事に対するものではない!ということが、判明していましたから、おのずとあそこで倒れているのが誰なのか?は、想像出来ていました。。。

先に、この作品を観たお友達の一言
「大沢たかおさんの映画だった・・・。」

まさに、そうでしたぁ~!
大沢さん扮する暴力団幹部の牧田が物語の中心。主人公である姫川主任ですら、その周りをクルクルと廻っているように思えました。
心に闇を持つもの同士として惹かれあう牧田と姫川。いや、本当に惹かれあっていたのか?ということすら今一つあやふや。そして、そんな二人のもっと外側で、切なさ全開の菊田刑事。

「ストロベリーナイト」シリーズを通して描き続けられている心の闇に思いっきり焦点を当てたような物語でした。
これは、早く原作をじっくりと読んでみなくてはっ!と、いうのが、一番の感想でした(笑)。
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トラと生きる [映画]

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『ライフ オブ パイ/トラと漂流した227日』・・・もうすぐ封切りですよね♪TVでも盛んにCMが流れています。


最近よく出会う車両全部が一つの広告で埋め尽くされているパターンなんですが・・・。

阪神電車!


間違いなくトラと生きているなぁ~!と、妙に納得でした(笑)。

何気にトラッキーも紛れ込んでます!


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『フランケンウィニー』 [映画]

久々の映画ぁ~♪
さくらちゃんが発作を起こしてからは、外出もままならず・・・秋封切りで見に行きたいと思っていた映画を何本も断念!
何とか今日は出かけられました♪


上映時間の関係やわざわざ3Dで見る必要もないかなぁ~ってことで、2D吹き替えバージョンにて観賞。
ティム・バートン作品らしく絵本・・・いや、完全にモノクロ絵本でした♪

タイトルのまんま「フランケン」!つまりあのフランケンシュタインの物語の如く、事故で死んでしまった愛犬・スパーキーを雷の電流を利用して蘇らせたことから起こっていくお話です。
メアリー・シェリー著の小説『フランケンシュタイン』を読んで強く感じる哀しさのテイストもかなり含まれているように感じました。

そして、もう一つスティーヴン・キング著『ペット・セメタリー』も、避けて通れません!
こちらは、ホラー小説。死者を蘇らせるという点では共通なんですが、邪悪な性格を持って生まれ変わってしまうという困りもので、ホラーとなっています。

スパーキーは、蘇っても以前のままの性格で愛おしいばかりなのですが、友達が真似て蘇らせた動物たちが大変なことになってしまいます・・・。

ちょっと変わった動物モノのお話。動物モノには涙腺が弱いもので、ついつい涙しそうなシーンも(笑)。


主人公・ヴィクターの両親(フランケン夫妻)がテレビで見ている映画がクリストファー・リー演じるドラキュラだったのには、ちょっと笑えてしまいました♪
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『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』 [映画]

劇場版は全て劇場で見ているもので、やっぱりここは外せません♪

私的には、前作より数段面白かったですぅ~!前作は、どうもお話がとっ散らかっている上に全編通してガチャガチャと落ち着かない空気に包まれているように感じて、あまり好きにはなれませんでした。
さて、ファイナルは?と、ちょっと心配しながらだったのですが、「踊る」のコメディータッチな面もちゃんと残しつつ、一本筋が通っている感じでブレることなくラストまで突っ走ってくれていました。

ストーリーと言いますか?「犯人」まで思いっきり知れ渡っています(笑)。
それでも成立するようなストーリー展開になっています(笑)。
まぁ、それだけでは終わっていませんけれど・・・。

「踊る」シリーズの根幹である、所轄警察署員と警察官僚との大きな溝。正しいと思うことが出来ない苛立ち。数々の軋轢。
・・・事件を起こしている犯人よりも、「会議室」に座っている官僚達に怒りを覚えてしまいます(笑)。犯罪は犯罪なのだから、それは違うだろ?と自分で気持ちの修正をしつつの鑑賞でした(笑)。


そして、最後に残った疑問・・・



すみれさん、結局どうなったの?


http://www.odoru.com/index.html
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「プロメテウス」 [映画]

とりあえず過去の「エイリアン」シリーズを見て来たもので、それに繋がるお話ならちょっと気になる♪
どうせなら大きなスクリーンで観ておく方がいいかなぁ?
・・・ってことで3Dもオマケの要素として観て参りました♪


う~~~ん?!
一言で言っちゃうと、ストーリーが「雑」(笑)!
おぃおぃ!と思わず突っ込みたくなるシーンが点在でした(笑)。
ネタバレ気味になりますがちょっと挙げてみると・・・。




古代遺跡からヒントを得て、人類の起源の研究の為に宇宙船プロメテウス号で訪れた惑星でのお話なのですが、乗組員の1人であるサイボーグのデヴィッドの行動がいちいち不思議(笑)?
初めての場所なのに、熟知しているかのようなボタン操作(笑)。サイボーグって万能ですか?と突っ込みしつつももしかしたらこの行動の裏側に何か隠された事実があるのかも?と思っていたのですが・・・ラストまで行ってもその裏側は明かされませんでした(笑)。

宇宙船内に設置された全自動手術台!カプセル状の寝台に乗って自分で容態をインプットすると手術開始!まず帝王切開を希望したのですが、「男性用です」と手術台に拒否られてしっまったのにはちょっと笑えました♪結局、とにかくお腹の中で異常なスピードで育っているエイリアンを摘出すべく「腹部の異物摘出!」をセッティング。レーザーメスで開腹の後UFOキャッチャー状のものがウェ~~ンと出て来てお腹の中からチビッコエイリアンを摘まみだしてくれます。そして、ホッチキスの連続技で傷を留めて手術終了!直後から、走り廻る患者(笑)!・・・未来って凄いです(笑)。

そして、何とか生き延びた女性研究者が目指すのは地球?・・・ではなく、敵の本拠地の惑星に向かってGO!のラスト。。。疑問を晴らしたいからだそうですが、無謀といいますか?ここまで来ると意味不明(笑)。


いやぁ~~!強烈なお話でした(笑)。
何しろオープニングのどうやら地球の起源を語っているらしきDNAがグチャグチャになってしまう人類に酷似した宇宙人のシーンからして、「何ですか?」でしたからねぇ~!
エイリアンと繋がって来ると言えばそうなんでしょうけれど・・・。
でも、なかなかいろんな意味で面白い映画でした♪

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