さくらちゃん・・・逝きました

やはり今回は違っていました。

３１日に続いた大きな発作は治まったものの、日ごとまるで坂道を転がり落ちて行くように状態が悪化していきました。
「そんなにヨロヨロしているのに歩き回るのは止めなさい！」と、言ってもリビングに置いているお水の皿とお風呂場のさくら用にお水を溜めている洗面器を行ったり来たり！じっとお水を眺めているのですが、どうやら舌がマヒしているのでしょうか？自分では飲めません。シリンジで２０ｍｌ程度のお水を何度も何度も口に入れて飲ませていました。
エサは、３日の夜まではいつものようにスプーンで口に入れてあげると食べてくれていましたし、最後となった食事は元気な時くらい食べてくれました。



倒れこんでいるのですが、モゾモゾと立ち上がろうとし始めるとそれを手助け。ヨロヨロのお尻を支えて行きたい方向へ付いて行ってたのですが、そのうちマヒの強い右側に傾いてアンコントロール！同じところをくるくる。
リビングのお水のお皿前で１～２時間バッタリ。そしてヨロヨロとお風呂場へ行ってお風呂場でバッタリと１～２時間。自分が納得するまでは、無理にこちらが動かしても元の場所へ戻ろうとするので、思いのままにさせていました。

４日未明に気付くとお風呂場に向かって前足だけで這っていました。その時はトイレに連れて行っても反応無し。お水だけ飲ませて定位置となっていたリビングのお水の前に寝かせました。
次に早朝気付くと、私の眠っているソファーベッドの近くに自力で立っていました。ビックリでした。・・・それが、立っている姿の最後でした。
後で、リビングの床にお漏らしをしているのに気付きました。きっとトイレに行きたくても間に合わなかったのでしょうね～。
４日はもう完全に寝たきりとなってしまったので、お湯やペット用のドライシャンプーで拭いてあげ、特に舐めれなくなって汚れ放題でいつも「ドロボーさんみたい！」と笑っていたお口の周りも念入りにきれいにしてあげると、とっても気持ちよさそうに目を細めてくれていました。
同じ方向にばかり寝ていると下の部分がうっ血して床ずれになるかと、２時間毎に体勢を変えてもあげていました。
昨夜あんなに食べてくれた介護食缶を水で緩くしたものも、もう口を開けようとしてくれません。
お水だけはいつものようにシリンジで少しずつ飲ませていました。

夕方になって、ガクッ！ガクッ！と、様子が変わって来たので、これはおかしい！と、急遽動物病院へ走りました。大きな発作ではないけれども、やっぱりそれも発作でした。
とにかく発作を鎮めてあげなくてはと、鎮静剤注射。そして、皮下点滴。
お薬が効いて発作は治まり眠ったさくらちゃんを連れて帰りました。

夜中には、注射の効力が切れるのでその時に発作が再開したら使ってくださいと座薬と、明日また点滴に来て下さいとの指示を貰っていたのですが・・・。

帰宅して夜９時を過ぎた頃、眠っているさくらちゃんが急にカッ！・・・カッ！・・・カッ！と、咳のようでもあり寝ぼけて夢の中で誰かと喧嘩でもしているのか急に声を上げた時のようでもあり・・・な、声を数回。
その後はまた眠っているようで・・・。
そろそろまた寝ている体勢を変えてあげようとした時に、あれ？息・・・してる？鼓動・・・ある？
と、気になったのですが、いやいやそんなはずはないと。
やっぱり亡くなっていると、はっきり気付いたのはもう少し後でした。
あの、声を上げた時だったのでしょうね。

お薬で眠っている間のことでもあり、本当に眠ったまんまの穏やかな顔で、
「ん？何ですか？何か用ですか？」ってな感じでいつものようにムクッと頭をこちらに今にも向けてくれそうでした。

お尻の周りをきれいにしてあげて・・・寝たきりが長くなるかも？と用意したかわいい紙おむつもたった２枚使っただけでした。




５日午前中にペット葬儀社にお願いしてお迎えに来て貰い荼毘に。
今はちっちゃな骨壷に収まってリビングの定位置にチョコンと。


斎場のスタッフさんが、
「アメリカンショートヘアーなんですよね？２０歳ですか！お顔見て１２～３歳くらいかな？って思っていました。だいたい１４～５歳で亡くなるのが多いですから。たまに、２０歳くらいの子が来ることもありますが、みんないわゆる雑種日本猫で、純血種で２０歳の子なんていません！初めてです！本当に大切に長生きさせてあげたのですね～。」
と、驚いて話されていました。
悲しいけどちょっとうれしかった飼い主です。

余談・・・御骨を拾うときお尻の部分に何やらあきらかに御骨とは違う茶色い燃えカスが結構な量ありました。
「これは？」「う～～ん？きっとウンチですね(笑)。」
最後まで、笑わせてくれたさくらちゃんでした。


先ほど、かかりつけだった動物病院からお花が届きました。
「お花を貰えるネコなんて！凄いね！さくらちゃん！」