幽霊 子育飴【みなとや】 [味]
話しに聞いたことはあったのですが、「ここにあったのかぁ~~!」と、ちょっとした驚きの遭遇でした。
平安時代以前には京都でも「鳥野辺」と言われ死者を葬っていた地帯(葬ると言えば聞こえはいいですが、庶民に至ってはうち捨てられていたに近い)で、あの世とこの世の境と言われる「六道の辻」。
その標識に向かい合うようにお店がありました。
お店の方のお話で薄ぼんやりとしか知らなかった由来を再確認。(ちゃんと由来書きも添えられています)
「今は昔、慶長四年京都の江村氏妻を葬りし後、数日を経て土中に幼児の鳴き声あるをもって掘り返して見れば亡くなりし妻の産みたる児にてありき。然るに其の当時夜なよな飴を買いに来る夫人ありて幼児掘り出されたる後は、来らざるなりと。・・・後略」 (みなとや幽霊子育飴本舗)
幽霊が子供の為に飴を買いに通ったというお話です。
べっこう飴と言われる部類の飴ですが、すごくサッパリとしていて生姜の風味も程良く効いています。暑さに普通なら飴なんて口にするのは・・・な時だったのですが、薦められるままに欠片を試食させて頂いて、ちょっと驚きでした。溶かして冷水で割れば「ひやしあめ」になったり、煮物の味付けに利用されるという常連さんもいらっしゃるそうです。
商品名と言い、その由来と言い、味と言い・・・
蒸し暑い今の時期にピッタシじゃないですか!
ひやしあめ大好きなんで、めっちゃ舐めてみたいです(´・ω・`)
by ソノ日暮 (2012-07-18 12:35)
>ソノ日暮 さん
本当にびっくりするくらいサッパリしています♪
こんな由来のある菓子に出会うと、京都だなぁ~と思います。
by shinobirika (2012-07-19 18:38)