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『白虎隊~敗れざる者たち』(テレビ東京) [独り言]

このお正月時代劇としての制作が発表になってから、本当に楽しみにしていました。
以前だと考えられなかったツイッターという手段で、リアルタイムにどんな撮影が今行われているか?とか、俳優さんのどなたがケイタリングのラーメンを寒さの中で撮影を続けているスタッフさんみんなにご馳走されたとか・・・。
一番は、どんなに大勢の人が情熱を注いてドラマを作り上げているかということがビシビシと伝わって来ていた数カ月でした。
それだけに、本当に本当に楽しみにしていました!


がっ、!!!


いざ放送が始まって・・・。
ドラマの導入部分として、会津城下での官軍との戦いの様子。そして、肝心の白虎隊士たちの悲壮な行軍の様子、彼らの会話。
その辺りで既に「あれっ?」
重鎮とも言える俳優陣の確かな演技の後、あまりの温度差を感じてしまうこの残念なお芝居を見て、いや~~な予感が(笑)。

脚本・ジェームス三木!
うぉ~~い!!
いくら史実を基にしたフィクションとはいえ、キッチリと押さえておかなきゃダメなところがあるでしょう~(怒)!

『白虎隊』と銘打ってはいても、彼らだけを描くのではなくあの時代をいかに会津藩(代表格としては家老の西郷頼母)が生きたのか?というのがテーマだったのだと思うのですよね~。
だから、ちゃんと時代背景は押さえなきゃ!そこをいい加減に扱うと根幹からグラグラしたお話になってしまっていくら俳優さんたちが素晴らしい演技を重ねてもペラペラのドラマになってしまいますよ~。

会津藩としては大事件だった八・一八政変もめちゃめちゃ適当な扱い。(何故か、土方筆頭に新選組隊士らしき浪人風の連中が御所内で公家をボコボコにしているシーンには目が点になりました)
ついでに言わせてもらうと、遅れて到着したはずの土方が近藤と一緒にそろって池田屋突入(笑)!
禁門の変も、グチャグチャの扱い。
・・・もう、幕末好きに喧嘩売ってるとしか思えないようなストーリーが続きます(笑)。

鳥羽伏見の戦いもいつのまにか終わったことになってますし・・・。
肝心の白虎隊の行軍ルートも省略気味。火の手の上がる城下にやけに高くそびえ立つ鶴ヶ城!
どうやら物語の主軸の西郷頼母。会津城下での戦いで大きな悲劇と伝えられる西郷邸一家自刃のお話も、何故か土方が掛け込んで来てしまい「なんじゃ?この展開は?」と唖然(笑)。
その土方は、ここでもビックリな行動!鶴ヶ城に入って、容保公と話してます!
それは、無いやろ~~!

一か月に渡る籠城戦の描き方も何だか不完全燃焼(笑)。
そして降伏の様子もつぎはぎの白旗が全てな感じでして、生き残った飯沼貞吉の事ももっと掘り下げるのかな?と思っていたのですが、何となく終了~。

うぅ~~ん!長時間、いったい何を見ていたんだろう?と大きな疑問だけが残りました。


いろいろ言われていましたが、1986年『白虎隊』(日テレ)は、それなりにしっかりと作られていたのだなぁ~と改めて感じました。そして、2007年『白虎隊』(テレビ朝日)は、白虎隊のお話を中心に据えて行軍の様子などは結構史実に準じて作られているなぁ~と感じた記憶があります。
2013年『白虎隊』、期待が大きかった分残念感も大きく残ってしまいました。
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