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『津山三十人殺し』筑波昭著 [本]

あの『八つ墓村』横溝正史著の中に登場する田治見要蔵のモデルとなった事件のノンフィクション本です。
昭和13年5月、五一五事件・二二六事件・日華事変といえばだいたいの察しがつく時代背景のもと、岡山県の山深い村で一夜2時間程の間に、村人を殺戮して廻り、最後に自殺し果てた22歳の青年のお話です。その夜の姿は、映画『八つ墓村』に見られる、あの懐中電灯を頭に猟銃・日本刀を手に走り回るそのものだったそうです。

岡山県出身の両親が、「子供の頃、それはそれは大変な事件が起きたと騒ぎになっていた記憶がある。」と、ずっと以前話していたのを聞いたことがあります。
読んでいて、かなり疲れの溜まってくる本でした。「その時代の無知」「その時代のモラル」に対して救いようのなさを感じました。


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コメント 4

堕天使リュシフェル

田治見要蔵知ってます。僕は金田一作品が好きなので
小説は読みませんが映画やドラマはたいがい見てます。
『犬神家~』『悪魔が来りて~』『病院坂の~』『獄門島』など
数々見ていますが、僕の中のBESTキャラはスケキヨですね。
by 堕天使リュシフェル (2005-11-12 09:12) 

堕天使リュシフェル

フランツ・カフカの『変身』は中学校の頃に読みました。
独特な発想力(不条理な世界)で面白かったです。
早く腰が治れば良いですね。
by 堕天使リュシフェル (2005-11-12 09:13) 

堕天使リュシフェル

あっ!2つ目のコメントはここでは無かったですね。
何を勘違いしたのでしょうか、ごめんなさい…。
by 堕天使リュシフェル (2005-11-12 09:28) 

shinobirika

>リュシフェルくん
金田一シリーズもお好きなんですねぇ~。
私は、まず本からのめり込み映画・ドラマもそこそこ見ているかな?
一番最初に読んだのが『悪魔が来たりて~』でしたっけ。

私は高校時代、最初に『変身』ってタイトルに惹かれて(アホですねぇ~)読みました(笑)。
・・・腰、少しずつ快方に向かっています。ありがとうございます。
by shinobirika (2005-11-12 17:53) 

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