SSブログ

『明治洋食事始め とんかつの誕生』(岡田 哲 著) [本]

「洋食」という普段何の疑問も抱かずに使っている言葉。
「洋食」と言われて何を思い浮かべるでしょうか?

ハンバーグ?
とんかつ?
エビフライ?
オムレツ?
オムライス?

昨今流行りのオシャレなカフェではなく、昔ながらの喫茶店の軽食(ランチ)メニューに並ぶ品々の方が何となくしっくりと来るのが「洋食」。
では、「西洋料理」と呼ばれるものと「洋食」は、どこで区別するのか?

この本に書かれているのですが、
それが、日本古来の主食であるご飯のおかずとして成立するものが、「洋食」として分けられるものだそうです。これには、なるほど!と、大納得でした(笑)。
明治維新を経て欧米の食文化を意図的に取り入れて来た日本ですが、そこに江戸期に熟成した天ぷらや麺類の微妙な調理技術を生かして、独自の食文化を進化させて生まれたのが

とんかつ
あんパン
カレーライス  等々


結構、難しい内容だなぁ~と読んでいる内に気づいたのが、講談社学術文庫だったこと(笑)。
単なる興味本位の読み物ではなくて、ちゃんとした研究書でした。

でも間違いなく、「洋食」を食べたくなる本です。


明治洋食事始め――とんかつの誕生 (講談社学術文庫)

明治洋食事始め――とんかつの誕生 (講談社学術文庫)

  • 作者: 岡田 哲
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/07/11
  • メディア: 文庫



nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 2

やよりん

ちゃんとした研究書を読み切るのがスゴイ!
難しそうだとウツラウツラ・・してしまうんです。
by やよりん (2013-01-22 23:04) 

shinobirika

>やよりん さん
半分、意地になっての読了でした(笑)。
私も、頭の中を本の内容が素通りしていくのをよく感じます!
by shinobirika (2013-01-24 00:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラと生きる3ヶ月経ったのですが ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。