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『ストロベリーナイト』(誉田哲也 著) [本]

『ソウルケイジ』からの逆流(笑)。
実は、以前にも書店で手にとってみたことがあったのですが、冒頭のあまりにグロテスクな展開をチラ読みして・・・引いていました。
結局は『ソウルケイジ』からの勢いに押されて読んでみることに・・・。

ドラマ化されていたので、ストーリーは周知の通りなんですが、映像ではフィルターがかかっている場面も文章となると結構過激なものでして、冒頭シーンを筆頭になかなかキツイものがありました。
ストロベリーナイトと称される殺人ショーを巡るお話ですから、それは覚悟の上で読まなきゃいけませんかね?
ただ、それだけじゃないのが良いところです。
主人公の姫川警部補の強さや弱さ、彼女のチームメンバーのそれぞれの個性、関西弁で執拗に彼女に付き纏う井岡刑事のキャラの面白さ。敵役のような日下刑事やガンテツが要所要所でキッチリと場面を引きしめている小気味良さ!
ガンテツに至っては、ドラマでは武田鉄矢さんが本当に憎々しげに演じていらっしゃいましたが、原作ではそのヒール部分と見せたくない熱い部分の匙加減が絶妙で、よりいっそう奥深さを感じさせるキャラとなっているのにビックリでした。


ストロベリーナイト (光文社文庫)

ストロベリーナイト (光文社文庫)

  • 作者: 誉田 哲也
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/09/09
  • メディア: 文庫



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ソノ日暮

この作品はどの登場人物もキャラ立ってますもんね~
ドラマでは日下さんカッケーとか思ってたんですが、
原作のガンテツ、どんな風に表現されてるのか読んでみたいなぁ・・・

by ソノ日暮 (2012-04-22 16:14) 

shinobirika

>ソノ日暮 さん
菊田刑事と姫川警部補との関係も、ドラマより半歩くらい近い感じでした(笑)。ガンテツに関しては、ドラマ通り嫌味や毒はたっぷりなんですが、その奥の方にチラチラするものにちょこっと魅力を感じてしまいました。
by shinobirika (2012-04-23 17:02) 

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