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『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド著) [本]

学生の時も人類学という科目は選択しないで終わってしまっていたので、はぁ~~!という驚きを通り越して「ひょぇ~~!!」という全てに目から鱗状態になる本でした。
と、言ってもサラッと読み飛ばすにはかなり難解(笑)。苦戦を強いられました。。。

目次をパラパラと眺めてみて飛びついた訳なんですけれど・・・。
例えば、
・スペイン人とインカ帝国の激突 (ピサロと皇帝アタワルパ)
・農耕を始めた人と始めなかった人
・毒のないアーモンドのつくり方
・なぜシマウマは家畜にならなかったのか
・家畜がくれた死の贈り物 (流行病とその周期)
・平等な社会から集権的な社会へ
・中国はいかにして中国になったのか
・アフリカはいかにして黒人の社会になったか

世界史では、人類の発生的なお話のあと何となく時代があっという間に流れて、四大文明云々から本確定な歴史のお勉強でした。
そこでは、既に人々は集権的な社会を作り農耕を始め、いろいろな発明品や学問も存在していました。そこに至るまでの長~~い年月の間にどんなことが起こっていたのかということを考えてみることもありませんでした。
専門的に知識を伸ばす人を育てるには、食料調達に一日中時間を費やす必要のない人を養うだけの食料の余剰が必要となって来ます。そのためには、一定規模の人口の増加や安定した食料の供給源の確保が欠くことのできない条件となってくる訳です。・・・そんな基本的なことも考えたことがありませんでしたぁ~。
1万3000年の長い時間のことを考えると、200年や300年の時間なんてついこの前なんて感覚になってしまいます(笑)。
ピュリッツァー賞受賞作品とのこと。
ジャーナリズム部門がよく話題に上るので、てっきりその部門だけかと勘違いしておりました。これも目から鱗でした。。。


銃・病原菌・鉄 上下巻セット

銃・病原菌・鉄 上下巻セット

  • 作者: ジャレド ダイアモンド
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2010/12/10
  • メディア: 単行本



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