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『カンナ 出雲の顕在』(高田 崇史著) [本]

カンナシリーズも8作品目となりました。
奈良の歴史ある神社から1冊の古文書が盗まれたことから始まったこの物語ですが、何だかこんな壮大な(・・・と、言っていいのでしょうかねぇ?)展開が待っていようとは、思ってもいませんでした。
今回の舞台は出雲。
神代の物語となると、避けて通ることは出来ない定番ともいえる場所なのですが・・・。
そこは、高田作品!一筋縄では行きません!
大国主命とスサノオノミコトが今までの常識を打ち破っての登場となります(笑)。
あの、出雲大社ですら「封じ込め」の神社であったとはっ!参道がまがっていなくても、御神体の置かれた向きによって、そうなっているというのはビックリでした。

そして、現代を舞台にしているお話としては、驚きの忍者の戦いが激化してきました。
いったいどこに正義が存在しているのか?いや、正義という言葉自体分からなくなってしまうようなそれぞれの集団の言い分は、読んでいて混乱させられます。

この物語の着地はいったい何を目指しているのか?
もう、訳が分からなくなって参りました(笑)。





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